予算のわかるゲーマーにおすすめ! GIGABYTE M27Qの魅力
【目次】
1.はじめに
2.デザインと機能
3.応答速度の性能
4.色彩性能
5.画面品質
6.消費電力
7.その他の機能
8.総合評価
9.利点と欠点
10.ハイライト
目に見えて良いモニター【GIGABYTEのM27Q】
😊 今回は、エントリーレベルの27インチ1440Pゲーミングモニター「GIGABYTEのM27Q」を徹底的にレビューしていきます。170Hzのリフレッシュレートに加え、ワイドカラー対応のIPSパネルを採用しながらも、360ドル前後と低価格に抑えられています。特に応答速度の性能に注目が集まっているモデルです。
🔍 デザインと機能
このM27Qは、GIGABYTEの従来モデルと同じくシンプルながら洗練されたデザインが特徴です。ベースは幅広で安定感があり、モニター本体はほとんど黒い樹脂で構成されています。背面には少し光沢感のある部分や凹凸パターンがあり、オシャレな仕上がりになっています。高さ調整機能を備えているのも嬉しいポイントです。
ポート類は、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2、USB Type-Cなどが用意されており、中でも注目なのがKVMスイッチ機能です。これにより、1つのキーボードやマウスで複数のPCを操作できるようになります。
🔎 応答速度の性能
M27Qのパネルは、これまでのIPSモニターとは少し異なる新しいものを採用しているようです。通常のInnoLuxやAUOptronics製パネルではなく、SHARPのパネルを使っているのが特徴です。そのためか、通常のIPSモニターよりも優れた応答速度特性を発揮しています。
最も速いPicture Qualityモードでは、170Hzでも5.19ms未満の平均応答速度を記録。オーバーシュートも最小限に抑えられており、高リフレッシュレートでのゲーミングに十分な性能を発揮します。
Balance や Speed モードでは、さらに高速な応答速度が得られますが、その分オーバーシュートも増大してしまうため、全体としての画質が損なわれてしまいます。そのため、Picture Qualityモードを使うのが一番無難でしょう。
低リフレッシュレートの60Hzでも、Picture Qualityモードなら5ms前後の安定した応答速度が出せるのは素晴らしいです。ほとんどの同価格帯モデルでは、低リフレッシュレート時に応答速度が劣化してしまうのに対し、M27Qは一貫した高速な特性を発揮できるのが大きな魅力といえるでしょう。
🎨 色彩性能
M27Qのパネルは、DCI-P3比93%、Adobe RGB比95%とかなりワイドなカバー率を実現しています。ただし、出荷時の色温度設定が少し冷めすぎているため、少し青みがかった色味になっています。
OSDの色設定をいじれば、この問題は解消できます。また、フル校正を行うことでさらに色の精度を高められます。sRGB領域の色再現精度は非常に高く、クリエイティブ作業にも十分使えるレベルです。一方でDCI-P3カバーが93%と少し足りないため、映像制作用途では若干の制約があるかもしれません。
📺 画面品質
コントラスト比は1100:1程度で、IPS表示ならではの低い値ですが、同価格帯の製品と比べると少し良好な部類に入ります。視野角特性も抜群で、ほとんど変化がありません。輝度も最大400cd/㎡と高めに設定されているので、明るい環境でも使いやすいでしょう。
ただし、パネル内の輝度むらは気になる水準で、特に左上と右下で色味の違いが目立ちます。これは個体差の問題かもしれませんが、気になる人もいるかもしれません。
🔌 消費電力
M27Qの消費電力は、同クラスの製品よりも23%ほど低い24Wと、かなりエコ設計になっているのが特徴です。パネルの高効率化が進んでいるのがうかがえます。
🎮 その他の機能
KVMスイッチ機能のほかにも、cheat crosshairs(チートマーク)やrefresh rate表示、ピクチャインピクチャなど、ゲーマー向けの機能が豊富に用意されています。逆に、バックライトストロボ機能は効果が乏しいため、おすすめできません。
📝 総合評価
総合的に見て、M27Qは360ドルというエントリーレベルの価格ながら、高い性能を実現している素晴らしいモデルだと言えます。特に応答速度の速さは群を抜いており、IPS製品としては前例のない水準を達成しています。
色彩面でも、ワイドカバー率と精度の高さを両立しており、クリエイティブ作業にも一定の使い道がありそうです。消費電力の低さや、KVMスイッチなどの便利な機能も魅力的です。
ただし、出荷時の色設定の精度や、パネル内の輝度むらなど、いくつかの課題も残されています。また、HDR対応のようですが、HDR400規格のみの対応で実用性は低いので注意が必要です。
そういった小さな欠点はあるものの、総合的に見れば、この価格帯では最高峰のモニターだと言えるでしょう。予算が300-400ドル台のゲーマーにとっては、非常におすすめの一台だと思います。
💪 利点と欠点
【利点】
- 優れた応答速度性能 (ほぼ無オーバーシュートの5ms台)
- ワイドカラー対応のIPSパネル (DCI-P3 93%、Adobe RGB 95%)
- 高速170Hzリフレッシュレート
- KVMスイッチ機能搭載
- 低消費電力設計
- 高さ調整機能付き
【欠点】
- 出荷時の色温度設定が冷めすぎ
- パネル内の輝度むらが気になる
- HDR400対応だが実用性は低い
✨ ハイライト
👍 IPS製品としては前例のない高速5ms台の応答速度を実現
👍 ワイドカラー対応でクリエイティブ作業にも活用できる
👍 KVMスイッチ機能など、便利な機能が多数搭載
👍 同価格帯ではトップクラスの性能と品質を両立
👎 輝度むらなどの個体差要因がある
👎 HDR機能は十分活用できない
総合的に見ると、この価格帯では群を抜いて優秀なモデルだと言えるでしょう。ゲーミングはもちろん、クリエイティブ作業にも活用できるオールラウンダーです。予算が300-400ドルのユーザーにはぜひおすすめしたい一台です。
FAQ:
Q. M27Qは他のモニターとどのように違うのですか?
A. 同価格帯の他のモニターと比べて、応答速度性能が群を抜いて速く、色彩表現力も非常に高いのが大きな特徴です。また、KVMスイッチ機能などの便利な機能も備えています。
Q. M27Qはクリエイティブ作業に向いていますか?
A. はい、ワイドカラー対応のIPSパネルを採用しているため、クリエイティブ作業にも活用できます。特にAdobe RGB 95%をカバーしていることから、写真・映像編集などに適しています。
Q. HDR機能は高性能ですか?
A. HDR400規格に対応していますが、実際の効果は限定的です。HDR映像を楽しむのであれば、HDR600以上の機能を持つモニターをおすすめします。
参考リソース:
- GIGABYTEのM27Qモニター製品ページ
- M27Qのレビュー記事 (Hardware Unboxedサイト)