AMDに心配はある?Alder LakeラップトップCPUの解説!
目次
- インテルのAlder Lakeラップトッププロセッサの概要
- 新しいラップトップシリーズの紹介
- ラップトッププロセッサの変更点
- パフォーマンスとバッテリー寿命の改善
- AMDとの競争
- インテルのベンチマークと比較
- プロフェッショナル向けラップトップ市場での競争
- Pシリーズの特徴
- Uシリーズの特徴
- インテルとAMDの将来の展望
インテルのAlder Lakeラップトッププロセッサの概要
インテルのAlder Lakeアーキテクチャは、デスクトッププロセッサにも影響を与えるだけでなく、特にラップトップに大きな効果をもたらすことが期待されています。効率的なコアにより、バッテリーの持続時間が向上し、Pコアにより性能が向上するはずです。このハイブリッドデザインは、まさにそのために開発されたものであり、AMDにとっても短期的には苦戦するかもしれません。インテルのAlder Lakeラップトップラインナップには、Hシリーズ、Uシリーズ、Pシリーズの3つのシリーズが含まれており、高性能なゲーマーやクリエイター向けの高級ラップトップにはHシリーズが搭載される予定です。また、エネルギー効率の高いポータブルなウルトラブックにはUシリーズが搭載されます。今回の新しいシリーズには、高性能で薄型軽量なラップトップ向けのPシリーズが新たに加わり、HチップとUシリーズの間のブリッジの役割を果たします。
新しいラップトップシリーズの紹介
インテルのAlder Lakeラップトップシリーズは次のようなラインナップとなります。
- Hシリーズ: ゲーマーやクリエイター向けの高性能なラップトップに搭載されるシリーズです。
- Uシリーズ: エネルギー効率に優れたポータブルなウルトラブックに搭載されるシリーズです。
- Pシリーズ: 薄型軽量な高性能ラップトップに搭載されるシリーズで、HシリーズとUシリーズの間を埋める役割を果たします。
これにより、Legion Slim 7やTUF Fシリーズ、MSIのCreator Zシリーズなどの薄型高性能ラップトップに、低消費電力のHシリーズプロセッサではなく、高消費電力のPシリーズプロセッサが搭載されることになります。過去にインテルが同様のアプローチを試みた際は、低消費電力のTiger Lake UシリーズCPUにより高消費電力を供給した結果、競合する価格帯のRyzen CPUには勝てなかったという失敗例もありました。しかし、今回のインテルのアプローチは異なり、過去の教訓を踏まえて改善が図られています。
ラップトッププロセッサの変更点
インテルのAlder Lakeラップトッププロセッサでは、いくつかの変更が行われています。まず、DDR4およびDDR5のサポートが削除されたことが挙げられます。これは、それらを活用できるコンポーネントが2023年以降に登場する予定であるため、現時点ではそれらが必要ないからです。その一方で、グラフィックスレーンの数は4から8に増加しました。また、Thunderbolt 4やWi-Fi 6Cのサポートも引き続き提供されますが、ラップトップメーカーの裁量で有効化または無効化されるため、実際に有効化されるかは不明です。
パフォーマンスとバッテリー寿命の改善