AMD Catalystドライバーのインストール方法
目次
- はじめに
- インストールの前に知っておくべきこと
- グラフィックスカードのサポートを確認する
- 対応するオペレーティングシステムを確認する
- ドライバーのダウンロードとインストール
- ATIコンフィグの実行
- Catalyst Control Centerの設定
- まとめ
- よくある質問
- 参考資料
🎯 第2章: インストールの前に知っておくべきこと
AMDのCatalystドライバーをインストールする前に、いくつか重要なポイントを押さえておく必要があります。
まず、Linuxディストリビューションは、ほとんどの場合、グラフィックスカードのためのオープンソースドライバーを標準で備えています。そのため、AMDのプロプライエタリドライバーをインストールする必要はありません。コンピュータはこれらのドライバーなしでも正常に機能します。ただし、AMD Catalystドライバーをインストールすると、グラフィックスのパフォーマンスが向上する場合があります。
次に、このチュートリアルではUbuntu Linuxを使用します。Ubuntuは初心者向けとされることもありますが、多くの人が使用しているため、このチュートリアルでも使用します。例えば、Metallicaが好きでも、他の人々がPanteraの方が良いと言うように、その一方でUbuntuを好む人々もたくさんいます。
🎯 第4章: 対応するグラフィックスカードを確認する
まず、ターミナルを開きます。次に、次のコマンドを入力します。
lspci | grep -i vga
このコマンドは、PCIスロットに接続されているデバイスの一覧を表示し、その中でVGAカード(つまり、グラフィックスカード)を探します。
グラフィックスカードの情報が表示されれば、サポートされているカードです。このチュートリアルでは、R9 270xカードがサポートされていることが確認されました。
注意:AMD Catalystドライバーは、5000シリーズより前のカードをサポートしていません。古いカードを使用している場合は、AMDに直接問い合わせてください。また、AMDはレガシードライバーを提供していますが、それほど優れたものではなく、この場合はディストリビューションのオープンソースドライバーを使用することをお勧めします。
🎯 第6章: ATIコンフィグの実行
次に、ターミナルで次のコマンドを入力します。
sudo aticonfig --initial
これにより、ATIコンフィグが実行され、グラフィックスカードの設定が初期化されます。複数のアダプターを使用している場合や、クロスファイアカードを使用している場合は、--adapter=all
を追加することで、すべてのカードを認識させることができます。
なお、複数のモニターを使用している場合は、--force
オプションを使用することで、画面表示に関する問題を解決できます。
以上で、ATIコンフィグの実行が完了しました。
🎯 第7章: Catalyst Control Centerの設定
次に、"Catalyst Control Center"を開きます。管理者権限が必要なため、パスワードの入力が求められます。
ここで、ディスプレイマネージャーをクリックし、設定を適用します。設定の適用中に再起動が必要な場合は、再起動してから再びCatalyst Control Centerを開いてください。
ディスプレイマネージャーでは、解像度やリフレッシュレートなど、ディスプレイの設定を行うことができます。また、HDMIモニターを使用している場合は、オーバースキャンやアンダースキャンの設定も確認してください。
以上で、Catalyst Control Centerの設定は完了しました。
🎯 第9章: よくある質問
質問1: Catalystドライバーをインストールする必要はありますか?
回答: Linuxディストリビューションにはオープンソースドライバーが標準で備わっており、必ずしもCatalystドライバーをインストールする必要はありません。ただし、Catalystドライバーをインストールすると、グラフィックスのパフォーマンスが向上する場合があるため、インストールを検討しても良いでしょう。
質問2: 対応するグラフィックスカードはどのように確認すれば良いですか?
回答: ターミナルで「lspci | grep -i vga」と入力することで、接続されているグラフィックスカードの情報を確認することができます。このコマンドの出力結果に、サポートされているカードが含まれているか確認してください。
質問3: ATIコンフィグは何のために実行するのですか?
回答: ATIコンフィグは、グラフィックスカードの設定を初期化するために使用されます。複数のアダプターを使用している場合や、クロスファイアカードを使用している場合は、適切なオプションを付けて実行することで、正しい設定を行うことができます。
質問4: Catalyst Control Centerで何を設定できますか?
回答: Catalyst Control Centerでは、ディスプレイの設定やオーバースキャン、アンダースキャンなどの表示設定を行うことができます。また、複数のモニターやクロスファイアカードを使用している場合は、それらの設定も行うことができます。
【参考資料】
- AMD Catalystドライバーの公式ドキュメント
- AMD Catalystドライバーの非公式Wiki