AMD未発売のデュアルGPUカードを詳しく紹介!
目次
- はじめに
- アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードとは?
- カードの分解と内部の確認
- PCBのレイアウトとパワーデリバリー
- バックプレートとメモリチップ
- カードのスペックと性能
- ベンチマーク結果
- ゲーマー向けの性能
- プロフェッショナル向けの性能
- 結論
- 参考文献
アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードの内部を詳しく紹介します
アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードは、データセンターで使用するために設計された特別なカードです。これは、実質的にはRX 580のデュアルGPUバージョンであり、パワーのGPUを2つのカードに詰め込んでいます。このカードは、受動冷却されており、サーバーラックのデータセンターでの使用を想定しています。
カードの分解と内部の確認
まず、カードのカバーを開けて内部を確認します。カバーを取り外すためには、カードを固定しているネジを外す必要があります。カバーの下にはパッシブヒートシンクがあります。これは、データセンターのサーバーラックで十分な冷却を確保するために使用されます。
ヒートシンクを取り外すと、カードの内部には2つのGPUチップがあることがわかります。これらのGPUは、Polarisベースのものであり、RX 480およびRX 580と同様のデザインです。GPUチップには印刷されたマーキングはありません。
PCBのレイアウトとパワーデリバリー
カードの裏側にはバックプレートが装着されており、そこには多数のメモリチップが配置されています。このカードには合計32GBのオンボードメモリが搭載されており、それぞれのチップが1GBです。また、このカードには3フェーズの電源供給があり、1つはGPU用、1つはI/O用、もう1つはメモリチップ用です。
PCBの表面は、最終製品に非常に近いレイアウトになっており、典型的なAMDのデザインが採用されています。
カードのスペックと性能
アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードは、TDP200Wの低消費電力でありながら、2つのRX 580 GPUを搭載しています。単一のRX 580のTDPが185Wであることを考えると、このカードは非常に効率的であり、高いパフォーマンスを実現しています。
ベンチマーク結果
アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードの性能を評価するために、いくつかのベンチマークテストを実施しました。3Dマークのテストでは、タイムスパイベンチマークにおいて、このカードはタイタンCよりも約20%高速であり、非常に優れた性能を発揮しています。
また、Hitman 2やMetroのベンチマークテストでも、アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードはタイタンCよりも優れた性能を示しました。ただし、プロフェッショナル向けのカードであるにも関わらず、一部のベンチマークでGTX 1080よりも低い性能を示していることには注目が必要です。
結論
アンディ レディウムプロ V73 50x2 カードは、データセンターやプロフェッショナルな用途向けに設計された非常に特殊なカードです。2つのRX 580 GPUを搭載しながらも、低い消費電力で高いパフォーマンスを実現しています。ベンチマークテストの結果からも、このカードの優れた性能が確認できます。
参考文献: