ASUSがIntel Core i9-13900Kを9.008 GHzに押し上げ、新しい世界記録を樹立!
【目次】
- テクノロジーニュース: インテルのテクノロジーイベンジェリストがASUS本社を訪問
- ハードウェアオーバークロック: 液体窒素と液体ヘリウムでプロセッサのクロックを上げる
- オーバークロッキングチームによる自己紹介
- オーバークロッキングの基礎: オーバークロッキングとは何か
- オーバークロッキングのメリット
- オーバークロッキングにおけるCPUとマザーボードの重要性
- ASUSのオーバークロッキングツール
- オーバークロッキングのプロセス
- オーバークロッキングの冷却システム
- ハイリスクなエクストリームオーバークロッキング
- 液体ヘリウム冷却の特徴と挑戦
- レコード達成への緊張と成功
【記事】
テクノロジーニュース: インテルのテクノロジーイベンジェリストがASUS本社を訪問
テープレのASUS本社訪問での興奮が冷めやらぬ中、私は自慢のオーバークロッキングチームと共に、台北のASUS本社を訪れることとなった。この機会を通じて、最新のプロセッサを液体窒素や液体ヘリウムを使ってオーバークロックすることになり、非常にワクワクしていた。
ハードウェアオーバークロック: 液体窒素と液体ヘリウムでプロセッサのクロックを上げる
私たちは液体窒素と液体ヘリウムを駆使し、最新のプロセッサであるインテルi9-13900Kのオーバークロックに挑戦することにした。まずは液体窒素を使い、8.8 GHzに到達した。しかし、この記録を更新するために、さらに液体ヘリウムを使用することにした。液体ヘリウムの気温は-186℃から-269℃まで低下し、私たちはついに9 GHzに到達することができた。
オーバークロッキングチームによる自己紹介
まずは、私たちのオーバークロッキングチームのメンバーに自己紹介してもらおう。まずはエルモとして知られるJonだ。彼はスウェーデン出身のエクストリームオーバークロッカーだ。次に、Pieterだ。彼はベルギー出身で、20年以上にわたりオーバークロッキングに取り組んできた。最初は液体窒素を使ったエクストリームなオーバークロッキングに従事していたが、現在は水冷と日常的なシステムに焦点を当てている。
オーバークロッキングの基礎: オーバークロッキングとは何か
さて、オーバークロッキングとは一体何なのか、簡単に説明しよう。オーバークロッキングとは、コンピュータを設計された動作速度よりも高速に動作させることである。例えば、Intelが指定した規定の速度よりも高いクロックでコンピュータを動作させることができる。これにより、より高いパフォーマンスやフレームレートを得ることができる。
オーバークロッキングのメリット
では、なぜ人々がオーバークロッキングを行うのでしょうか?一般的な理由は、より高いパフォーマンスを得たいということです。しかし、私たちにとってはそれだけでなく、楽しむためにオーバークロッキングを行っています。オーバークロッキングは新たな技術の探求やゲームプレイにおけるフレームレートの向上など、様々な利点があります。
オーバークロッキングにおけるCPUとマザーボードの重要性
オーバークロッキングにおいて、CPUとマザーボードの役割は非常に重要です。特にマザーボードは、オーバークロッキングをより簡単にするために、インテルエンジニアによって開発されたツールやBIOSの実装が必要です。ASUSのROGは、これらのツールを非常に効果的に実装し、オーバークロッキングをより簡単にするための独自のツールも開発しています。
ASUSのオーバークロッキングツール
ASUSは独自のオーバークロッキングツールも提供しています。インテル自体が開発したXTUを使えば、すべての必要なツールを手に入れることができます。ただし、私は個人的にはBIOSでの設定を行うことを好みます。なぜなら、システムを起動する際に設定が反映されることが保証されるからです。XTUのようなソフトウェアツールは、ランタイムで新しい設定をテストする際に非常に便利です。
オーバークロッキングのプロセス
オーバークロッキングのプロセスについて少し詳しく説明しましょう。まず始めに、現在のパフォーマンスを把握するためにベンチマークを行いましょう。また、CPUの温度も確認することが重要です。温度は多くのオーバークロッカーにとって制約となる要素です。その後、安定していることが確認できたら、少しずつCPUのクロックを上げていきましょう。不安定になった場合には、電圧を調整する必要があります。常に1つのステップごとにベンチマークを実行し、パフォーマンスが向上しているかどうかを確認しましょう。
オーバークロッキングの冷却システム
オーバークロッキングには優れた冷却システムが必要です。特に通常のオーバークロッキングでは、パフォーマンスを最大限に引き出すために適切な冷却ソリューションを使用することが重要です。また、ファンコントローラーなどのツールも必要です。ハイリスクなエクストリームオーバークロッキングでは、液体窒素などの極低温を使用します。
ハイリスクなエクストリームオーバークロッキング
一歩進んだエクストリームオーバークロッキングでは、冷却に液体窒素を使用し、CPUとその周辺を極低温まで冷却します。しかし、極低温ではマザーボードが凍結するなどの問題が発生するため、専用のツールや加熱装置を使用して温度を調整する必要があります。さらに、使用する液体ヘリウムの取り扱いも非常に難しく、気温の制御が複雑になります。
液体ヘリウム冷却の特徴と挑戦
今回、私たちは液体ヘリウムを使用して世界記録に挑戦しました。液体ヘリウムは液体窒素よりもさらに低温であり、制御が難しいです。液体窒素を注ぐだけで効果が得られるのに対し、液体ヘリウムは非常に高速に蒸発します。そのため、液体ヘリウムを適切に使用するためには圧力が必要です。
レコード達成への緊張と成功
私たちは9 GHz到達を目指して世界記録に挑戦していたため、非常に緊張していました。何事もうまくいかなければなりませんでした。タイムプレッシャーもあり、すべての手順を再確認しながら作業を進めました。テストの結果、以前の記録を更新し、8.9 GHzを達成しました。しかし、私たちは9 GHzを達成するために最後の挑戦を行いたかったのです。最後の試みが成功し、ついに9 GHzに到達しました。
私たちは、緊張感と達成感に満ちたこの経験を通じて多くのことを学びました。そして、新たな世界記録の達成を目撃できたことに非常に感謝しています。ご視聴いただいた皆様にも感謝申し上げます。次回のイベントまで、さようなら!