Core 2 Duo E8300のベンチ&ゲームテスト
Table of Contents
- はじめに
- Core 2 Duo E8300の概要
- Cinebench R20のベンチマーク結果
- Firestrikeの物理ベンチマーク結果
- Rise of the Tomb Raiderのパフォーマンス
- CSGOのパフォーマンス
- GTA Vのパフォーマンス
- Warframeのパフォーマンス
- オーバークロックの結果
- 結論
はじめに
今回は、Core 2 Duo E8300の性能について詳しく検証していきます。このプロセッサは、2008年に発売され、LGA775ソケット向けに設計されたデュアルコアのプロセッサです。当時の価格はUSD 163で、現在の価格に換算するとUSD 192となります。この記事では、ベンチマーク結果やゲームパフォーマンスについて詳しく説明します。さあ、さっそくE8300のスペックを確認していきましょう。
Core 2 Duo E8300の概要
Core 2 Duo E8300は、2.83GHzのクロックスピードで動作し、TDPはわずか65W、1333MHzのフロントサイドバススピードを持っています。このプロセッサは、45nmのウルフデールアーキテクチャを採用しており、6MBのL2キャッシュ(コアあたり3MB)が搭載されています。また、L1キャッシュはコアあたり64KBです。ベンチマークテストでは、Gigabyte GA-EP45-DS3Lマザーボード、8GBのDDR2 RAM、MSI GTX 1080 Armor OC Editionグラフィックスカード、Windows 7 Ultimate 64ビットの環境で実施しました。
Cinebench R20のベンチマーク結果
まず最初に行ったのは、Cinebench R20でのベンチマークテストです。このベンチマークは、プロセッサの全コアを使用してリアルタイムの3Dシーンをレンダリングし、所要時間に基づいてスコアを算出します。E8300は、クロックが2.83GHzの状態で3回の実行を行い、結果の平均値は337.33のスコアでした。オーバークロックを施した場合は、3.4GHzの安定動作が実現し、405.67のスコアを記録しました。
Firestrikeの物理ベンチマーク結果
次に行ったのはFirestrikeの物理ベンチマークテストです。このベンチマークは、エクストリームなオーバークロックによく使われるベンチマークであり、E8300の結果は、2.83GHzの動作時と比較して、平均で21.05%の改善が見られました。オーバークロック後のスコアは2919であり、Pentium G2120のスコアにわずかに劣りました。
Rise of the Tomb Raiderのパフォーマンス
Rise of the Tomb Raiderでのパフォーマンスもテストしました。このゲームは、最低設定での1080p解像度で実行しましたが、オーバークロックがほとんど効果を発揮しなかったことがわかりました。一部のシーンでのスタッタリングやテクスチャの表示に問題がありましたが、プレイ可能なレベルでした。ベンチマークの結果、オーバークロックを施した場合は40fpsの平均フレームレートを記録し、ストッククロックよりも15.72%遅い結果でした。
CSGOのパフォーマンス
CSGOでは、最低設定での1080pでベンチマークを行いました。ストッククロック時においても若干のマイクロスタッタリングがありましたが、問題はありませんでした。オーバークロック時にも一時的なロックアップが発生するなどの問題がありましたが、ストッククロックと比較してパフォーマンスが向上しました。ベンチマークの結果、オーバークロック時の平均フレームレートは67fpsであり、ストッククロックよりも12.68%向上していました。
GTA Vのパフォーマンス
GTA Vでは、オーバークロックを施した場合にわずかな改善が見られました。ストッククロック時には一部のシーンでマイクロスタッタリングがありましたが、オーバークロックによって軽減されました。ベンチマークの結果、オーバークロック時の平均フレームレートは35fpsであり、ストッククロックよりも6.06%向上していました。
Warframeのパフォーマンス
最後にテストしたのはWarframeです。ストッククロック時でもパフォーマンスは安定しており、オーバークロック後も若干のスタッタリングがありましたが、問題はありませんでした。ベンチマークの結果、オーバークロック時の平均フレームレートは76fpsであり、ストッククロックよりも13.43%向上していました。
オーバークロックの結果
オーバークロックの結果、E8300のパフォーマンスは一部のゲームで改善されましたが、全体的な性能向上は限定的でした。CS:GOやWarframeでは比較的良好な結果を示しましたが、他のゲームではほとんど改善されませんでした。安定したオーバークロックを実現するのは難しかったものの、パフォーマンスの向上が見られた点は評価できます。
結論
Core 2 Duo E8300は、現代のゲームにおいては限定的な性能しか発揮できませんでした。一部のゲームでオーバークロックが有効であることが示されましたが、全体的なパフォーマンス向上は限定的であり、現代のゲームには対応できない可能性が高いです。ただし、古いゲームや一部の軽量なタスクにおいては、まだ使用する価値があるかもしれません。オーバークロックに興味のある方は、適切な冷却システムを使用し、電圧と温度に注意しながら試してみることをおすすめします。