EEPROMの全てを理解する
目次:
- はじめに
- EEPROMとは?
- EEPROMのピンアウト
- ピンアウトの類似性とソケットの作成
- 2708と2716の違い
- 2716と2732の違い
- 28C16の概要
- 28C16のピンアウト
- 28C16のUV消去問題の解決
- 28C16のプログラミング方法
- まとめ
- 参考資料
EEPROM(エレクトリック・プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)の全てを理解する
📌はじめに
この記事では、EEPROM(エレクトリック・プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)について詳しく説明します。EEPROMは、電子機器のデータ保存に広く使用される重要なコンポーネントです。この記事では、EEPROMの機能、ピンアウト、さらにはUV消去やプログラミング方法についても解説します。
📌EEPROMとは?
EEPROMは、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memoryの略であり、データの保存や書き込みが可能な非揮発性のメモリデバイスです。EEPROMは電源がなくてもデータを保持し、不揮発性メモリとも呼ばれます。データの書き込みや消去は電気的に行われるため、簡単かつ柔軟な操作が可能です。
📌EEPROMのピンアウト
EEPROMのピンアウトは、各メモリの容量によって異なる場合があります。一般的なEEPROMでは、ピン数やピン配置が似ていることが多く、同じソケットに複数の容量のEEPROMを使用することができます。以下では、複数のEEPROMのピンアウトについて説明します。
📌ピンアウトの類似性とソケットの作成
多くのEEPROMでは、ピンアウトが類似しており、1つまたは2つのピンを変更するだけで異なる容量のEEPROMを同じソケットに使用することができます。28ピンのEEPROMと24ピンのEEPROMが一般的なソケットです。これにより、回路基板の設計やジャンパーの追加なしで、異なる容量のEEPROMを柔軟に使用することができます。
Pros:
- 異なる容量のEEPROMを同じソケットで使用することができる
- 回路基板の設計やジャンパーの変更が不要
Cons:
- 容量が異なるEEPROMのピン数やピン配置が似ているため、間違ったEEPROMを使用する可能性がある
📌2708と2716の違い
2708と2716は、24ピンのEEPROMの一例です。ピン1から12までは同じですが、ピン13から24の中で唯一異なるのはピン19です。2708ではピン19を+12Vに接続する必要がありますが、2716ではA10として使用します。その他のピンは同じです。そのため、基板が2708または2716用に設計されている場合、2716を使用する際にはピン19を接地に接続する必要があります。
📌2716と2732の違い
2716と2732は、28ピンのEEPROMの一例です。ピン19は両方のEEPROMでA11として使用されますが、2716では+5Vに接続されています。一方、2732ではA11として使用されます。そのため、2716のピン19をグランドに接続し、A11を常に0として扱うと、2732と同様に使用できます。
📌28C16の概要
28C16は、28ピンで構成されるEEPROMの一種です。このタイプのEEPROMは電気的に消去可能であり、トップにウィンドウがないため、UV消去が不要です。28C16は、データの保存や書き込みが簡単に行えるため、一般的に使用されています。
📌28C16のピンアウト
28C16のピンアウトは、2716とほぼ同じですが、ピン21が異なります。28C16ではピン21がライトイネーブルとして使用されます。このピンを低レベルにタイアップすると、常にプログラムが有効になるため、アプリケーションに適した設定にするためにはピン21を高レベルにタイアップする必要があります。
📌28C16のUV消去問題の解決
28C16は、UV消去の手間を省くための理想的な解決策です。従来のUV消去では、6〜8分かかるため、時間の節約につながります。28C16を使用することで、より効率的なプログラミングが可能になります。
Pros:
- UV消去が不要で時間を節約できる
- データの保存や書き込みが容易
Cons:
📌28C16のプログラミング方法
28C16をプログラムするには、ピン21を高レベルに接続し、電圧やプログラミング方法に適切な設定を行う必要があります。使用するプログラマによって操作方法が異なる場合があるため、製品のマニュアルを参照して適切な手順を確認してください。
📌まとめ
この記事では、EEPROMについて詳しく説明しました。EEPROMのピンアウト、27系列と28系列の違い、28C16の利点などについて解説しました。UV消去の手間を省くために、28C16の使用を検討することをおすすめします。
参考資料:
FAQ:
Q: EEPROMの消去にはどのくらいの時間がかかりますか?
A: 従来のUV消去では、約6〜8分かかりますが、28C16などの電気的に消去可能なEEPROMを使用することで時間を節約できます。
Q: 28C16と他のEEPROMの違いは何ですか?
A: 28C16は電気的に消去可能なEEPROMであり、UV消去が不要です。また、ピンアウトも他のEEPROMと類似していますが、いくつかのピンが異なる場合があります。
Q: EEPROMのプログラミング方法はどのように行われますか?
A: EEPROMのプログラミング方法は使用するプログラマによって異なります。製品のマニュアルを参照するか、適切な手順を確認してください。