i9-9900プロセッサーのアンダーボルト設定でFPS向上!(ロックされたマザーボードでも可能) - チュートリアル
目次
- はじめに
- 9世代プロセッサーの過熱問題について
- 静音化と冷却のための方法
- 3.1 プロセッサーのクーリング方法
- 3.2 フレームレートの向上方法
- i9-9900シリーズにおける設定の注意点
- 4.1 i9-9900K、i9-9900KF、およびi9-9900KSの違い
- 4.2 熱温度低減のためのCPU削除の手順
- 4.3 カッパーIHSの使用方法と利点
- BIOSへのアクセスとアンダーボルト設定のチュートリアル
- 5.1 MSIマザーボードを使用した例
- 5.2 オーバークロックセクションまたはAI tweakerへのアクセス方法
- 5.3 ダイナミックなアンダーボルトと静的なアンダーボルトの違い
- 簡単なアンダーボルト設定手順
- 6.1 レイジーなアンダーボルト設定
- 6.2 安定したアンダーボルト設定
- CPUレシオ適用モードとコア電圧モードの調整
- 7.1 CPUレシオ適用モードの設定方法
- 7.2 CPUレシオとリングレシオの設定
- 7.3 CPUコア電圧モードのオーバーライド設定
- 7.4 デジタルパワーとCPU負荷線キャリブレーションの設定
- デフォルト設定よりも低いCPUコア電圧の設定
- 8.1 CPUコア電圧のテストと調整方法
- 8.2 最適なCPUコア電圧の範囲設定
- BIOS設定の保存とテスト結果の確認
- まとめ
- おすすめのリソース
👉 静音化と冷却のためのi9-9900プロセッサーのアンダーボルト設定
パソコンの性能が低下したり、過熱して騒々しいファン音が気になることはありませんか?特にi9-9900シリーズのプロセッサーをお持ちの方は、高温になりやすく静音性が失われる可能性があります。そこで、この記事ではi9-9900K、i9-9900KF、およびi9-9900KSを適切に設定し、静音化と冷却効果を得る方法について解説します。以下の手順に従って、効果的なアンダーボルト設定を行いましょう。
1. はじめに
i9-9900シリーズのプロセッサーは高いパフォーマンスを持ちながらも、発熱が大きな課題となっています。これにより、冷却性能が不十分な場合はクロックスロットリングが発生し、パフォーマンスが低下してしまう可能性があります。そのため、適切な冷却設定を行うことが重要です。
2. 9世代プロセッサーの過熱問題について
i9-9900シリーズは高性能ながらも内部のトランジスターが密集しており、高い電力消費と発熱を伴います。これにより、通常の冷却システムだけでは適切な温度を保つことが難しくなります。そのため、適切なアンダーボルト設定を行う必要があります。
3. 静音化と冷却のための方法
3.1 プロセッサーのクーリング方法
過熱問題を解消するためには、プロセッサーの冷却性能を向上させることが重要です。以下の方法を試してみましょう。
ファンの交換
冷却ファンは正常に機能する必要があります。ファンが劣化している場合は、高品質のファンに交換することがおすすめです。また、ファンの配置や風の流れを最適化することも重要です。
CPU冷却剤の変更
CPU冷却剤は熱を効果的に伝える役割を果たします。高品質の冷却剤を使用することで、熱の伝導性が向上し冷却効果が高まります。
3.2 フレームレートの向上方法
i9-9900シリーズは高性能なため、多くのゲームやアプリケーションで高いフレームレートを実現することが可能です。以下の方法を試してみましょう。
オーバークロック
BIOS設定でCPUやメモリのオーバークロックを行うことで、高いパフォーマンスを実現できます。ただし、注意点として安定性や発熱問題に注意しながら行いましょう。
グラフィックスカードのアップグレード
高いフレームレートを実現するためにはグラフィックスカードの性能も重要です。古いカードを利用している場合は、新しいモデルにアップグレードしてパフォーマンスを向上させましょう。
4. i9-9900シリーズにおける設定の注意点
4.1 i9-9900K、i9-9900KF、およびi9-9900KSの違い
i9-9900シリーズにはいくつかのバリエーションがありますが、基本的な設定方法は共通です。ただし、i9-9900KSではより低い電圧を設定できるため、より効果的なアンダーボルトが可能となります。
4.2 熱温度低減のためのCPU削除の手順
i9-9900シリーズのプロセッサーを長時間使用している場合、内部に熱を持たせるための金属製IHSを取り除くことができます。これにより、より効果的な冷却効果を得ることができます。ただし、注意が必要な作業なので慎重に行いましょう。
4.3 カッパーIHSの使用方法と利点
カッパーIHSは優れた熱伝導性を持つため、プロセッサーの冷却効果を向上させることができます。ただし、取り扱いには注意が必要であり、専門知識を持った人による取り付けが推奨されます。
5. BIOSへのアクセスとアンダーボルト設定のチュートリアル
5.1 MSIマザーボードを使用した例
このチュートリアルでは、MSIマザーボードを使用したBIOS設定方法を紹介します。他のメーカーのマザーボードでも同様の設定が可能ですが、メニューや項目名が異なる場合がありますので注意してください。
5.2 オーバークロックセクションまたはAI tweakerへのアクセス方法
BIOS設定を行うためには、オーバークロックセクションまたはAI tweakerといった項目にアクセスする必要があります。各マザーボードごとにアクセス方法が異なるため、取扱説明書を参照しましょう。
5.3 ダイナミックなアンダーボルトと静的なアンダーボルトの違い
アンダーボルト設定には、ダイナミックなアンダーボルトと静的なアンダーボルトの2つの方法があります。ダイナミックなアンダーボルトは簡単に設定できますが、効果は限定的です。静的なアンダーボルトはより高度な設定が可能であり、熱温度低減効果が高いですが、設定に時間がかかります。
6. 簡単なアンダーボルト設定手順
6.1 レイジーなアンダーボルト設定
まずは簡単なアンダーボルト設定から始めましょう。この設定は手軽に行えるため、多くの場合効果があります。以下の手順に従って設定を行いましょう。
- BIOS設定画面にアクセスします。
- デフォルト設定に戻しておくため、CPUコア電圧モードをオフセットモードに変更します。
- オフセット値に「-0.05」を設定します。
- 設定を保存してBIOSを終了します。
この設定では、多くのPCで安定して動作しますが、稀に不安定な場合もあります。不安定な場合は、オフセット値を「-0.04」に変更すると安定する場合があります。
6.2 安定したアンダーボルト設定
より効果的なアンダーボルトを行うためには、静的なアンダーボルト設定を行う必要があります。以下の手順に従って、安定したアンダーボルトを行いましょう。
- CPUレシオ適用モードを「オールコアCPUレシオ」に設定します。
- CPUレシオの値を「4.7GHz」に設定します。
- CPUコア電圧モードを「オーバーライドモード」に変更します。
- CPUコア電圧の値を「1.2V」に設定します。もし安定しない場合は、「1.25V」まで上げることもあります。
- デジタルパワーとCPU負荷線キャリブレーションの設定を行います。モード4が一般的によい設定ですが、マザーボードによっては異なる名称やスケールが使用されている場合があります。
この設定ではCPUのクロックスロットリングを防ぎながら、安定したアンダーボルトを行うことができます。安定性をさらに向上させるためには、CPUレシオの値を下げながらCPUコア電圧を調整することも可能です。
7. デフォルト設定よりも低いCPUコア電圧の設定
デフォルト設定よりも低いCPUコア電圧を設定することで、さらに低い温度を実現することができます。以下の手順に従って、最適なCPUコア電圧の設定を行いましょう。
- CPUコア電圧を「1.2V」に設定し、安定性を確認します。
- もし安定性が確保できている場合、CPUコア電圧を少しずつ下げていきましょう。通常、1.17Vまで下げることができますが、非常に幸運な場合は1.15Vまで下げることができるかもしれません。
CPUコア電圧を下げることで熱温度をさらに低く抑えることができますが、安定性には注意が必要です。パフォーマンスを犠牲にしてまで温度を下げる必要がある場合のみ、この設定を検討しましょう。
8. BIOS設定の保存とテスト結果の確認
BIOS設定が完了したら、設定内容を保存してBIOSを終了しましょう。その後、PCを起動し、実際に動作するかどうかをテストしましょう。CPUの温度を確認しながら、安定した動作を確認してください。
9. まとめ
この記事では、i9-9900シリーズのプロセッサーの静音化と冷却効果を向上させるためのアンダーボルト設定方法について解説しました。正確な設定方法や注意点については、各自のマザーボードの取扱説明書を参照してください。安定した動作を確認しながら、お使いのPCの性能と快適性を向上させましょう。
10. おすすめのリソース
ハイライト
- i9-9900シリーズの過熱問題の解消方法
- 静音化と冷却によるパフォーマンス向上の方法
- オーバークロックとグラフィックスカードのアップグレードの効果
- プロパーなアンダーボルト設定手順と注意点
よくある質問
Q: i9-9900シリーズ以外のプロセッサーにも同じ方法が適用できますか?
A: はい、多くの場合、他のプロセッサーにも同様の方法が適用可能です。ただし、設定内容やパフォーマンスの個別の条件は異なる場合がありますので、各自のプロセッサーやマザーボードの仕様を確認してください。
Q: 静音化と冷却効果を同時に実現するにはどのような方法がありますか?
A: プロセッサーのクーリング方法を最適化し、冷却ファンや冷却剤を高品質なものに交換することで、静音化と冷却効果を両立させることができます。また、オーバークロックやグラフィックスカードのアップグレードも考慮してください。
Q: CPUコア電圧を下げることでパフォーマンスが低下するのでしょうか?
A: CPUコア電圧を下げることで一部のパフォーマンスが低下する可能性がありますが、通常はほとんどの場合で影響は感じられません。設定によっては、逆に熱温度を下げることができるため、より安定した動作が期待できます。