Linuxニュース 6月号:WineとNvidia on Wayland、Ubuntu ProがGoogleに進出、そしてあのFirefoxのリデザイン
Table of Contents:
- はじめに
- 新しいビデオゲームのリリース
- Linux関連のニュース
3.1 Pop!_OS 21.04のリリースと新機能
3.2 KDE Plasma 5.22のリリースと改善点
3.3 新たなデスクトップ環境CuteFishの登場
3.4 Ubuntu ProのGoogle Cloudへの展開
3.5 NVIDIAドライバーの改善とVRゲームへの対応
- アプリケーション関連のニュース
4.1 Firefoxのリデザインとその影響
4.2 OBSの新しいリリースとストリーミング
4.3 Slimbaok AMD Ryzenコントローラーのリリース
4.4 Windows 10の終了予告と新リリースの噂
- プライバシーに関するニュース
はじめに
この記事では、2021年6月上旬のLinuxオープンソースとプライバシーに関連するニュースをまとめて紹介します。最新のビデオゲームのリリース、Linuxデスクトップ環境の変更、アプリケーションのアップデート、そしてプライバシーに関する情報など、多岐にわたるトピックを取り上げます。さあ、さっそく始めましょう!
新しいビデオゲームのリリース
最初に、Linux向けのいくつかの新しいビデオゲームのリリースについてご紹介します。これらのゲームは、Linuxユーザーにとって興味深いものです。
Pop!_OS 21.04のリリースと新機能
最初に紹介するのは、Pop!_OS 21.04のリリースです。このバージョンでは、新しいデスクトップ環境「Cosmic Desktop」が導入されています。これは、従来のGNOMEデスクトップとは異なる外観と操作感を持っており、多くのカスタマイズオプションがあります。新しいワークスペースとアプリケーショングリッドのボタン、クイックランチャーに似たスーパーキーの機能など、様々な改善点があります。
KDE Plasma 5.22のリリースと改善点
次に、KDE Plasma 5.22のリリースについて紹介します。このバージョンでは、WaylandのサポートやPlasma Activitiesの改良など、さまざまな改善が行われています。パネルの透明性やシステムトレイアイコンの見やすさ、オーディオプロファイルの選択、新しいシステムモニターアプリケーションなど、ユーザビリティの向上に注力しています。
新たなデスクトップ環境CuteFishの登場
近年、Linuxデスクトップ環境に新たな進化が見られます。その中でも注目すべき新しいデスクトップ環境の一つがCuteFishです。このデスクトップ環境は、Gnomeライクな外観とMac OSの要素を組み合わせており、シンプルなデスクトップ体験を提供することを目指しています。トップバーとドックを備えたMac OS風のレイアウトが特徴で、見た目はZorin OSやDeepinに似ています。現時点では機能は限定的ですが、将来的にはさらなる進化が期待されます。
Ubuntu ProのGoogle Cloudへの展開
さらに、Ubuntu ProがGoogle Cloudでも利用可能になりました。Ubuntu Proは、Ubuntu Serverにさまざまな付加機能を追加したサービスです。ユーザはGoogle Cloud上でUbuntu Proのイメージを選択し、新しいインスタンスを立ち上げることができます。これにより、よりセキュアかつ信頼性の高い環境でUbuntuを利用することができます。
NVIDIAドライバーの改善とVRゲームへの対応
Linux上でのVRゲームのサポートを向上させるため、NVIDIAドライバーの最新バージョンでは、X Wayland上でのハードウェアアクセラレーションVulkanのサポートが改善されました。これにより、NVIDIAユーザーはDXVK経由でゲームをプレイすることが可能になります。また、Async Reprojectionと呼ばれる機能も追加され、ヘッドトラッキング中のフレームレート低下による動きの乱れを軽減します。