MSI Radeon RX 5700 XT Evoke OCのレビュー!カスタムNaviで勝利せよ!
Table of Contents:
- はじめに
- MSIのEvoque OCについて
- デザイン
- サイズと重さ
- 冷却性能
- 電力消費とオーバークロック
- パフォーマンステスト
- 価格
- 総評
- 参考資料
はじめに
MSIのEvoque OCカードは、待ちに待った初のRX 5700 XTパートナーカードのレビューです。このゴールド仕様のグラフィックスカードには、一体何が起こっているのか分かりませんが、デザイン上の問題ではありません。今回は、デザインに焦点を当て、さらに短時間のFPSパフォーマンスにも触れた後、動作温度、電力消費、オーバークロックなどの詳細を見ていきます。
MSIのEvoque OCについて
MSIのEvoque OCは、ゴールドのエンクロージャに包まれたグラフィックスカードです。デザインスタイリングには疑問がありますが、重要なのは、初めてのAIB 5700 XTカードであり、その性能がどれほど優れているかを見ることです。このカードは、ゴールドという色の選択肢を除けば、非常に魅力的な見た目で、バックプレートとアルミカバーが付いているため、ファンシュラウドは非常に高級感があります。カードの寸法は235ミリメートルの長さで、比較的コンパクトですが、高さは115ミリメートルあり、幅は50ミリメートルあります。カードの重さは890グラムで、ITXビルドには重すぎることはありません。I/Oパネルには、3つのディスプレイポートと1つのHDMIポートがあります。また、MSIは6+8ピンの電力入力を採用しています。
デザイン
Evoque OCのデザインは、一部の人にはゴールドの色が好ましくないかもしれませんが、全体的には非常にスタイリッシュなカードです。見た目を向上させるアルミカバーやトライアングルのカットアウトなど、デザインの細部にも気配りがされています。ただし、RGBライティングはありません。
サイズと重さ
Evoque OCは、長さ235ミリメートルのコンパクトなカードですが、幅が50ミリメートルあり、高さが115ミリメートルあります。重量は890グラムで、比較的軽量です。
冷却性能
Evoque OCは、単一のヒートシンクを搭載しています。このヒートシンクは、GPUだけでなく、VRMとGDDR6メモリも冷却するように設計されています。ヒートシンクは、アルミニウムベースプレートを使用してVRMとメモリコンポーネントから熱を抽出し、GPUはニッケルメッキされた銅のインサートを受けており、4つのヒートパイプに接続されています。ヒートシンクはそれほど大きくありませんが、重さは355グラムです。ファンとプラスチックシュラウドは、さらに222グラムの重さがあります。
電力消費とオーバークロック
Evoque OCの電力消費は、参照モデルよりもやや高く、追加の50 MHzで20ワットほど増えるようです。しかし、5700 XTのパフォーマンスを考えると、200ワット以上ではありません。オーバークロックでは、限定された電圧(1200ミリボルト)と周波数(2100 50メガヘルツ)がありますが、Evoque OCではこれらの制限を容易に達成することができます。オーバークロックの結果、ピーク動作温度は70度となりました。
パフォーマンステスト
F1 2019を1時間ループして実行した結果、Evoque OCの動作温度は69度に達しました。この温度はAMDの参照カードの84度から大幅に低下しています。また、Evoque OCは、平均コアクロック周波数が約1850メガヘルツを維持し、低い動作温度のため、MSIモデルはAMDの参照モデルよりも約50メガヘルツ速く動作します。ファンの回転速度は参照モデルと同じ2000~2100 RPMであり、静音性に優れています。
価格
価格については、MSIから正式な情報が提供されていないため、詳細な価格は不明です。ただし、一部の小売業者からの情報によると、Evoque OCは730ドルオーストラリアドル(約50,000円)で販売される見込みとのことです。一方、MECモデルは630ドルオーストラリアドル(約43,000円)で購入できるようです。
総評
Evoque OCは、AMDの参照モデルに比べて静音性と冷却性能が向上しているため、おすすめできるグラフィックスカードです。ただし、価格についてはまだ不明瞭な点がありますので、正式な価格情報を待つ必要があります。全体的には、Evoque OCは中価格帯の良い選択肢であり、ブリングのデザインが気にならなければ、おすすめです。
参考資料