RTX 2070とRTX 470 SUPERのパフォーマンス比較
目次
- ベンチマークの比較
- RTX 470 super Founders EditionとRTX 2070 Ventus GPの比較
- ゲームでのパフォーマンス比較
- レイトレーシングとDLSSについて
- ゲームごとの比較結果
- Controlのパフォーマンス比較
- Portalのパフォーマンス比較
- Doom Eternalのパフォーマンス比較
- Alan Wake 2のパフォーマンス比較
- 結論
- FAQ
ベンチマークの比較: RTX 470 Super vs RTX 2070
RTX 470 Super Founders EditionとRTX 2070 Ventus GPは、リリース日を基準にして約6年の開きがあるカードです。今回は、これらのカードをベンチマークテストにかけて、それぞれのパフォーマンスを比較してみます。テストマシンは、Intel Core i5 9600K CPU、6GBのDDR4 RAMを搭載した古いマシンです。この2つのカードを4つの異なるゲームで比較し、レイトレーシングとDLSSの効果も検証します。それでは、まずはじめにControlから始めましょう。
Controlのパフォーマンス比較
Controlは、ハイ設定で1440pのネイティブ解像度で実行されており、中程度のレイトレーシングを使用しています。レイトレーシングは、リアルなシーンやオブジェクトの照明を物理的にシミュレートするレンダリング技術であり、影、反射、屈折、間接照明を実物に近い形で描画します。RTX 2070では、フレームレートは20〜25fpsの範囲で推移し、レイトレーシングがかなり負荷のかかるゲームであることがわかります。一方、RTX 470 Superは、45〜50fpsの範囲で安定して動作しています。新しいカードのほうが明らかに優れたパフォーマンスを発揮しており、レイトレーシングがゲームに与える効果も素晴らしいと言えます。
Portalのパフォーマンス比較
Portalは、2007年にリリースされたゲームですが、2022年にNvidiaのRTX Remixプロジェクトの一環としてレイトレーシング対応のグラフィックスが追加されました。今回は、1440pのDLSSバランスモードで高設定を実行しています。RTX 2070では、フレームレートが10fpsを超えることはほとんどありません。レイトレーシングを使用すると、グラフィックスは大きく変わり、2007年のものとは比較にならないほどの進化を遂げています。しかし、RTX 470 Superでは、60fps前後で安定したフレームレートでプレイできることがわかります。レイトレーシングの効果を最大限に活かすには、DLSSのパフォーマンスモードを使用するとよいでしょう。
Doom Eternalのパフォーマンス比較
Doom Eternalは2020年にリリースされたゲームで、ネイティブ解像度の1440pでウルトラナイトメア設定で実行されています。RTX 2070では、比較的スムーズに動作していますが、このゲームはCPUに依存しており、新しいカードではCPUの使用率が100%に達することがあります。同じ設定でレイトレーシングを使用すると、フレームレートが大幅に低下し、30fps前後で推移します。プレイ可能ではありますが、スムーズな体験を求める場合にはやや物足りないかもしれません。一方、RTX 470 Superでは、ネイティブ解像度で安定した144fpsのフレームレートでプレイすることができます。非常に高いパフォーマンスを発揮しており、グラフィックスの設定も高く維持できるため、快適なプレイが可能です。
Alan Wake 2のパフォーマンス比較
Alan Wake 2は、非常に高いグラフィックス要件を持つゲームです。RTX 2070では、1440pのネイティブ解像度、ハイ設定、中程度のレイトレーシングで実行されていますが、フレームレートは低い状態が続いています。一方、RTX 470 Superでは、同じ設定で20fps前後のフレームレートが実現できますが、あまり優れたパフォーマンスではありません。ただし、DLSSのパフォーマンスモードやフレーム生成技術を使用することで、60fps以上のプレイが可能となります。ゲームを快適にプレイするには、さらなるハードウェアのアップグレードが必要かもしれませんが、新しいカードのパフォーマンスは期待できます。
結論
RTX 470 Super Founders EditionとRTX 2070 Ventus GPの比較結果を見てみると、新しいカードのほうが明らかに優れたパフォーマンスを発揮していることがわかります。特にレイトレーシングを使用する場合、より高いフレームレートや美しいグラフィックスを楽しむことができます。ただし、一部のゲームではフレームレートの低下や、より重い負荷がかかることがあります。その場合は、DLSSの使用や他のテクニックを活用して、より快適なプレイを実現することが重要です。