Ryzen 4300GEのパッシブ冷却性能を検証！

Ryzen 4300GEのパッシブ冷却性能を検証！

見出し：Ryzen 4300GEの冷却性能テスト

目次：

1. はじめに
2. テスト環境と設定
3. デフォルト設定でのテスト結果
4. ブーストクロックをオフにした場合のテスト結果
5. iGPUをオンにした場合のテスト結果
6. CPUベンチマーク結果の考察
7. パワーコンシューマンスの評価
8. 温度結果の分析
9. パッシブ冷却の可能性について
10. 結論

記事：

今回のテストは、Ryzen 4300GEを使用して行います。前回のテストとは異なり、今回はブーストクロックをオフにし、デフォルト設定との違いを検証します。また、iGPUをオンにした設定でのテストも行います。

はじめに

前回のテストでは、Ryzen 4750Gを使用しましたが、その冷却性能には不満がありました。今回は、さらに低消費電力の4300GEを使用し、デフォルト設定とブーストクロックオフの設定でテストを行います。また、CPUの同時処理とiGPUのオフ/オンのテストも実施します。

テスト環境と設定

テストに使用する環境は以下の通りです：

• CPU: Ryzen 4300GE
• マザーボード: オープンボード
• クーラー: パッシブ冷却
• グラフィックスカード: 組み込みiGPU

テストはデフォルト設定とブーストクロックオフの2つのパターンで行われます。また、iGPUをオンにしてのテストも行います。

デフォルト設定でのテスト結果

まずはデフォルト設定でのテスト結果を確認しましょう。

CPUベンチマーク結果の考察

まずはCPUのベンチマーク結果から見ていきます。

• CPU-Zスコア デフォルト設定では、4350Gが約2612のスコアを記録しました。一方、ブーストクロックをオフにした場合は、約2354のスコアとなりました。

• Cinebench R23スコア デフォルト設定では、4350Gが約5985のスコアを記録しました。ブーストクロックをオフにした場合は、約5242のスコアとなりました。

これらの結果から、ブーストクロックをオフにすることで、性能が若干向上することがわかります。

パワーコンシューマンスの評価

次に、4300GEのパワーコンシューマンスを評価します。

• アイドル時の消費電力 ブーストクロックオフの設定では、アイドル時の消費電力が19Wとなりました。これは低消費電力の特徴であり、省エネ性に優れていることを示しています。

• CPUベンチマーク時の消費電力 デフォルト設定では、4350Gの消費電力ピークは72W、4300GEの消費電力ピークは67Wでした。ブーストクロックをオフにすることで、約17Wの節約が見られました。

温度結果の分析

最後に、4300GEの温度結果を分析しましょう。

• CPU温度 デフォルト設定では、4300GEのCPU温度は約93℃でした。一方、ブーストクロックをオフにすると、温度は約66-67℃に下がりました。

• マザーボード温度 デフォルト設定では、マザーボード温度は約39℃でした。これは想定よりも低い値であり、パッシブ冷却に適していることを示しています。

これらの結果から、ブーストクロックをオフにすることで、パッシブ冷却の利用が可能となります。

パッシブ冷却の可能性について

以上の結果から、4300GEをパッシブ冷却で動作させることは可能だと考えられます。ただし、ブーストクロックをオフにする必要があります。

結論

Ryzen 4300GEの冷却性能について検証しました。ブーストクロックをオフにし、iGPUをオンにすることで、低消費電力での動作が可能です。パッシブ冷却の利用も検討できますが、ブーストクロックをオフにする必要があります。消費電力と性能のバランスを考慮し、適切な設定を選択することが重要です。

それでは、今回のテスト結果をご覧いただき、ありがとうございました。