オープンVINOツールキットの最新機能とパフォーマンス向上の詳細
Table of Contents:
- オープンVINOツールキットの最新リリース(2022.2)
- 新機能と改善
- サポートされるモデルとハードウェア
- フレームワークとの統合
- パフォーマンスの向上とポータビリティ
- インテル・イノベーション2022イベント
- ハードウェアに関する情報
- リリースノートとダウンロード
- IDZ News! の次回エピソード
オープンVINOツールキットの最新リリース(2022.2)
オープンVINOツールキットは、2022年2月に最新リリースされました。このリリースでは、以下の新機能と改善が行われています。
新機能と改善
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Intel 13th Gen Core Processor for desktop (Raptor Lake) のサポート
オープンVINOツールキットは、Intel 13th Gen Core Processor (Raptor Lake) をサポートするようにアップデートされました。これにより、デスクトップ上でのモデルの実行が向上しました。
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Intelのディスクリートグラフィックスカードへのプレビューサポート
オープンVINOツールキットは、IntelのディスクリートグラフィックスカードであるIntel Data Center GPU FlexシリーズやIntel Arc GPUのディープラーニング推論ワークロードをサポートするようになりました。これにより、クラウド、エッジ、メディアアナリティクスワークロードでの推論性能が向上しました。
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Intel 4th Generation Xeon processors (Sapphire Rapids) のモデルパフォーマンスのプレビューサポート
オープンVINOツールキットでは、Intel 4th Generation Xeon processors (Sapphire Rapids) のモデルパフォーマンスのプレビューサポートが追加されました。これにより、モデルのパフォーマンスをテストすることが可能となりました。
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NLPモデルと用途に対する広範なサポート
オープンVINOツールキットは、NLPモデルやテキスト読み上げ、音声認識などの用途に対して広範なサポートを提供しています。さらに、CPUでの動的入力形状の使用時のメモリ消費量が削減され、NLPアプリケーションの効率が向上しました。
サポートされるモデルとハードウェア
オープンVINOツールキットの最新リリースでは、さまざまなモデルとハードウェアのサポートが拡大されています。主なサポート対象は以下のとおりです。
- Intel 13th Gen Core Processor (Raptor Lake)
- Intelのディスクリートグラフィックスカード (Intel Data Center GPU Flexシリーズ、Intel Arc GPU)
- Intel 4th Generation Xeon processors (Sapphire Rapids)
これにより、さまざまなモデルやハードウェアでのオープンVINOの利用をより柔軟に行うことができます。
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フレームワークとの統合
オープンVINOツールキットは、既存のフレームワークにシームレスに統合できるようになっています。この最新リリースでは、以下のフレームワークとの統合が強化されました。
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ONNX RuntimeのためのオープンVINO実行プロバイダ
ONNX Runtimeの開発者は、オープンVINOを簡単に追加できるようになりました。これにより、パフォーマンスの最適化が可能となります。
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ONNX RuntimeのためのオープンVINO統合 (OpenVINO Torch-ORT)
PyTorch開発者は、OpenVINOのパフォーマンス向上を利用しながら、自分のフレームワーク内で作業を続けることができるようになりました。
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TensorFlowとのオープンVINO統合
オープンVINOツールキットは、TensorFlowとの統合が強化され、より多くのディープラーニングモデルでの推論パフォーマンスが向上しました。
これにより、既存のフレームワークを使用している開発者は、最新のオープンVINOツールキットの機能を活用することができます。
パフォーマンスの向上とポータビリティ
最新のオープンVINOツールキットでは、パフォーマンスの向上とポータビリティが重視されています。以下の新機能が追加されました。
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AUTOデバイスのパフォーマンスヒント(「累積スループット」)
AUTOデバイスでは、複数のアクセラレータ(複数のGPUなど)を同時に使用して推論パフォーマンスを最大化するためのパフォーマンスヒントが導入されました。
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Intel FPGA AI Suiteのサポート
Intel FPGA AI Suiteのサポートにより、リアルタイムで低遅延かつ低消費電力なディープラーニング推論が可能となります。これは、容易に使用できるパッケージとして提供されています。
以上の機能と改善により、オープンVINOツールキットのパフォーマンスが向上し、デバイスの検出、負荷分散、ダイナミック推論並列処理といったポータビリティも向上しました。
[Highlights]
- Intel CPUとディスクリートグラフィックスカードを利用したディープラーニング推論のパフォーマンス向上
- フレームワークとのシームレスな統合
- パフォーマンスの最適化とポータビリティの向上
インテル・イノベーション2022イベント
最近のIntel Innovation 2022イベントでは、IntelのCEO Pat GelsingerやCTO Greg Lavenderをはじめとする多くの業界のゲストやリーダーが登壇し、オープンエコシステムの力を示しました。
Intel Innovation 2022公式サイトでは、Pat GelsingerやGreg Lavenderの基調講演をはじめ、人工知能、機械学習、クラウドコンピューティング、ネットワーク、エッジ、セキュリティなどのトピックに関するセッションの録画を視聴することができます。
また、Intel Newsroom YouTubeチャンネルのIntel Innovation 2022プレイリストでも関連コンテンツを視聴することができます。
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ハードウェアに関する情報
オープンVINOツールキットの最新リリースに加えて、Intelはデスクトップ向けのIntel Coreプロセッサの最新モデル(Intel 13th Gen Core Processors)を発表しました。詳細は以下の動画をご覧ください。
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リリースノートとダウンロード
オープンVINOツールキットの最新リリースノートやダウンロードは、以下のリンクから入手できます。
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IDZ News! の次回エピソード
次回のIDZ News!のエピソードでは、さまざまな最新のテクノロジーやアップデートについてお伝えします。お楽しみに!
[FAQ]
Q: オープンVINOツールキットを使うメリットは何ですか?
A: オープンVINOツールキットを使用することで、ディープラーニングモデルの推論パフォーマンスが向上し、さまざまなハードウェアやフレームワークとの統合がシームレスに行えます。
Q: オープンVINOツールキットの新機能はどんなものがありますか?
A: 最新のリリースでは、Intel 13th Gen Core ProcessorやIntelのディスクリートグラフィックスカードのサポート、NLPモデルや用途への広範なサポート、フレームワークとの統合の強化など、さまざまな新機能が追加されています。
Q: インテル・イノベーション2022イベントでは何が行われましたか?
A: Intel Innovation 2022イベントでは、IntelのCEOやCTOをはじめとするリーダーやゲストが登壇し、最新のテクノロジーやオープンエコシステムの力を紹介しました。
Q: オープンVINOツールキットの最新リリースのダウンロード方法は?
A: オープンVINOツールキットの最新リリースのダウンロードは、公式ウェブサイトから入手することができます。リンクはこの記事のリソースセクションにあります。
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