第13世代コアで十分!?i5-13600KFとD4プラットフォームの比較テスト&購入ガイド
テーブル目次:
- はじめに
- 第1世代Ryzenと第13世代コアの比較
- 第13世代コアの仕様とアーキテクチャの改善
- パフォーマンステストの詳細
- 第13世代コアのゲーミングパフォーマンス
- メモリコントローラーの改良
- 発熱と電力効率
- 価格と選び方
- 購入のおすすめ
- まとめ
📝はじめに
AMDのRyzen 7000シリーズの発売から1ヶ月後、ついにインテルも自社のデスクトップ向け新製品「第13世代コア」を2021年10月20日に正式に発売しました。コアプロセッサの"ティック・トック"リリース戦略に基づいて、第13世代は12代のアーキテクチャ改良モデルであり、大幅な世代交代とは言えません。しかし、この世代のプロセッサが市場に出る数ヶ月前から、多くのESおよびQSプロセッサの性能テストが公開され、"十三香"という言葉が広まりました。現時点では、最初のリリースはi5-13600K、i7-13700K、およびi9-13900Kの3つのモデル(計6つのプロセッサ)のみです。第13世代のコアプロセッサが12代に比べてどれだけの性能向上があるのか、および既存のプラットフォームのアップグレードのメリットについて検証します。
📝第1世代Ryzenと第13世代コアの比較
第13世代コアのリリースが待たれていた理由の1つは、Ryzenとの比較です。AMDのRyzenプロセッサは、コア数とスレッド数でインテルのコアプロセッサを上回り、性能面で競合してきました。しかし、第13世代コアのリリースにより、インテルは性能競争に再び挑戦しました。
まず、第1世代Ryzenと第13世代コアの基本的な仕様を比較してみましょう。第1世代Ryzenは14nmプロセスルールで製造され、4C/8T構成のプロセッサが主流でした。一方、第13世代コアは10nmプロセスルールで製造され、6C/12Tおよび8C/16T構成のプロセッサが展開されています。コア数とスレッド数の増加により、マルチスレッドワークロードでのパフォーマンスが向上しました。
加えて、第13世代コアではアーキテクチャの改良も行われました。これにより、IPC性能が向上し、より効率的な処理が可能となりました。その他の仕様についても詳しく見てみましょう。
【表: 第1世代Ryzenと第13世代コアの基本的な仕様比較】
仕様 |
Ryzen 1st Gen |
Core 13th Gen |
プロセスルール |
14nm |
10nm |
コア数/スレッド数 |
4C/8T |
6C/12T、8C/16T |
IPC性能 |
改善されていない |
向上 |
ソケット |
AM4 |
LGA1700 |
メモリサポート |
DDR4 |
DDR4 |
グラフィックス |
統合 |
統合 |
第1世代Ryzenと比較すると、第13世代コアはより高いコア数とスレッド数、改善されたIPC性能、および新しいLGA1700ソケットを備えています。これにより、マルチタスクやマルチスレッドのワークロードでのパフォーマンスが向上し、より快適な使用体験を提供することが期待できます。さらに、第13世代コアでは多くの新機能や最新の技術も導入されています。
【表: 第13世代コアの新機能および最新技術】
新機能/技術 |
説明 |
インテル® パフォーマンス・マキシマイザー |
最大のパフォーマンスを自動的に引き出す機能 |
インテル® ディープ・ラーニング・ブースト・テクノロジー |
AIワークロードでのパフォーマンス向上 |
インテル® ディスクリート・グラフィックス・サポート |
独立したディスクリートグラフィックスカードのサポート |
インテル® デスクトップ・プラットフォーム・ソフトウェア |
マザーボードのBIOSおよびドライバーの最新バージョン |
DDR5 メモリ サポート |
より高速で効率的なメモリ処理のための新しいメモリ規格 |
インテル® オンダイ・ダイヤモンド・ターミナル |
高速かつ効率的なデータ転送をサポートする新しいテクノロジー |
インテル® インテリジェント・セキュリティ・アクセラレーター |
セキュリティ処理を高速化し、データ保護を向上させる |
第13世代コアの新機能と最新技術は、コアプロセッサのパフォーマンスと機能性を向上させます。特にAIワークロードやメモリ処理の効率向上など、幅広い用途において優れたパフォーマンスを提供することが期待されています。