Ryzen 7 2700Xオーバークロック - 最大限の性能を引き出す！（Part 3）

目次

1. はじめに
2. オーバークロッキングの概要
3. ファンの設定の最適化
4. パフォーマンスエンハンサー設定の最適化
5. CPUコア比率の手動オーバークロック
6. メモリのオーバークロックとタイミングの調整
7. Cinebenchでのベンチマーク
8. Firestrikeでのベンチマーク
9. システムの安定性と温度の問題
10. 結論

オーバークロッキング：パフォーマンス向上のための最高レベル

ようこそ皆さん、テックロックのデリアです。以前からお伝えしているオーバークロッキングシリーズの新しいエピソードへようこそ。今回は一段と進化させてみようと思います。前回のエピソードでは、レベル4のオーバークロックで安定性が確認できましたが、他の設定では安定性が保たれませんでした。しかし、Windowsのバランスパワープランでは安定していました。今回はファンの最大速度を設定し、熱温度を改善するためにさまざまな設定を試してみます。また、電圧やCPUのコア比率の設定を手動で行い、安定したオーバークロックを目指します。さあ、ファンのソフトウェア設定から始めましょう。F6を押してQファンコントロールにアクセスします。ここですべてのファンを最高速度に設定します。

☑ ファンの設定の最適化

CPUファンの設定を最大速度に変更しました。他のファンも問題なく設定できました。これでファンの設定は完了です。次に、メモリのオーバークロックとタイミングの調整に取り組む前に、CinebenchとFirestrikeのベンチマークを実行してベースラインを確認しましょう。

☑ パフォーマンスエンハンサー設定の最適化

レベル4のオーバークロック設定は安定しているように思えたものの、Adobe Premiereで利用すると問題が発生しました。レンダリング中にPCがフリーズし、ビデオのエクスポートができませんでした。そのため、レベル4のオーバークロックを解除し、パフォーマンスエンハンサー設定をデフォルトに戻し、CPUのコア比率を手動で設定することにしました。最初は4GHzに設定し、安定性を確認した上で、4.1GHz、4.2GHz、4.3GHzといった具合に徐々に増やしていきます。ただし、温度が80度を超えないように、電圧設定には注意が必要です。

☑ Cinebenchベンチマーク

早速、Cinebenchでベンチマークを実行してみましょう。最初の実行結果は1,568となりましたが、異常な値であるため、もう一度実行します。2回目の実行では1,900を超えるスコアが出ましたが、クラッシュしました。安定性を確保するためには、電圧を少し上げる必要があるかもしれません。そのため、1.35Vで4.1GHzに設定して、安定性を試してみます。温度も80度未満に保たれるように注意します。

☑ Firestrikeベンチマーク

次に、Firestrikeのベンチマークを実行してみましょう。オーバークロックによって、全体的なスコアが上昇することが期待できます。全体のスコアは19,081となり、グラフィックススコアは23,350、物理スコアは22,443、コンバインスコアは7,348となりました。

☑ システムの安定性と温度の問題

オーバークロックによって、CPUの温度が非常に高くなるため、システムの安定性には注意が必要です。継続的な安定性を確保し、温度を適切に管理するためには、適切な冷却装置やサーマルペーストの使用が必要です。また、電圧の設定も適切に行い、80度までの温度を保つようにします。

☑ 結論

今回のオーバークロッキングシリーズでは、CPUを限界までパフォーマンスを引き出すことができました。ただし、温度や安定性には注意が必要です。次回はGPUのオーバークロッキングに取り組み、Firestrikeでのスコアを向上させる予定です。お楽しみに！

ハイライト

• CPUのオーバークロッキングでパフォーマンスを最大限に引き出す
• ファンの設定の最適化による熱温度改善
• メモリのオーバークロックとタイミングの調整による高速化
• CinebenchとFirestrikeのベンチマーク実行と結果分析
• システムの安定性と温度管理の重要性

よくある質問（FAQ）

Q: ファンの設定や電圧設定を変更して安定性を確保するにはどうすれば良いですか？ A: ファンの設定はQファンコントロールから変更することができます。電圧設定はBIOSで行い、適切な値に設定する必要があります。ただし、注意しながら変更し、適切な温度管理を行うようにしてください。

Q: メモリのオーバークロックとタイミングの調整は難しいですか？ A: メモリのオーバークロックとタイミングの調整は専門的な知識と経験が必要です。慎重に行い、安定性とパフォーマンスのバランスを取るようにしてください。

Q: オーバークロックによる温度上昇はどの程度ですか？ A: オーバークロックによって温度は上昇しますが、適切な冷却装置と設定で管理することが重要です。80度を超えないように注意しましょう。

Q: Firestrikeのベンチマークで得られたスコアは正常ですか？ A: Firestrikeのベンチマークのスコアは、バリエーションがあります。他のコンポーネントや設定によっても影響を受けるため、比較や改善のために複数回実行することをおすすめします。

リソース

• Cinebench: www.maxon.net
• Firestrike: www.3dmark.com