Ubuntu 18.04でのcuda 11.2のインストール方法
テーブル目次:
- はじめに
- CUDAのインストール
- 2.1 CUDAとは
- 2.2 CUDAが利用可能かの確認
- 2.3 CUDAのダウンロード
- 2.4 CUDAのインストール
- 2.5 CUDAのパスの追加
- 2.6 CUDAの動作確認
- おわりに
はじめに
本記事では、Linux Ubuntu 18.4におけるCUDAのインストール方法について説明します。CUDAは、GPGPUコンピューティングを行うためのプラットフォームおよびプログラミングモデルです。CUDAを利用することで、NVIDIAのGPUを使用して高速な並列計算を実行することができます。この記事では、CUDAのインストール手順を詳しく説明し、最新のバージョンであるCUDA 11.2をインストールする方法について解説します。
CUDAのインストール
2.1 CUDAとは
CUDAは、Compute Unified Device Architectureの略であり、NVIDIAが提供するプラットフォームです。CUDAを利用することで、一般的なCPUよりも高速な処理が可能なGPUを使用して並列計算を行うことができます。CUDAは、機械学習、ディープラーニング、科学技術計算など、さまざまな分野で利用されています。
2.2 CUDAが利用可能かの確認
まず、インストール前に現在の環境でCUDAが利用可能かどうか確認します。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。
nvidia-smi
上記のコマンドを実行すると、NVIDIAのドライバ情報やGPUの状態が表示されます。もし、コマンドが実行できない場合は、CUDAがインストールされていない可能性があります。
2.3 CUDAのダウンロード
CUDAをインストールするためには、NVIDIAの開発者向けウェブサイトからCUDAのインストーラをダウンロードする必要があります。以下の手順に従って、CUDAのインストーラをダウンロードしてください。
- NVIDIAの開発者向けウェブサイトにアクセスします。
- Linux用のCUDAインストーラをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラを実行します。
2.4 CUDAのインストール
CUDAのインストールを開始する前に、一部の設定を行う必要があります。以下の手順に従って、CUDAをインストールしてください。
- インストール用のディレクトリを作成します。
- インストール用のディレクトリに移動します。
- CUDAのインストールスクリプトを実行します。
2.5 CUDAのパスの追加
CUDAをインストールしただけでは、CUDAのコマンドやライブラリにパスが通っていないため、CUDAを利用することができません。以下の手順に従って、CUDAのパスを設定してください。
etc/profile.d/cuda.sh
というファイルを作成します。
- ファイルに以下の2行を追記します。
export PATH=/usr/local/cuda/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/cuda/lib64:$LD_LIBRARY_PATH
- ファイルに実行権限を付与します。
etc/ld.so.conf.d/cuda.conf
というファイルを作成します。
- ファイルに以下の1行を追記します。
/usr/local/cuda-11.2/lib64
ldconfig
コマンドを実行します。
2.6 CUDAの動作確認
CUDAのインストールが完了したら、動作確認を行いましょう。以下のコマンドを実行し、CUDAのバージョン情報を表示してください。
nvcc --version
上記のコマンドを実行すると、CUDAのバージョン情報が表示されます。もし、バージョン情報が表示されない場合は、インストール手順に問題がある可能性があります。再度、手順を確認してみてください。
おわりに
本記事では、Linux Ubuntu 18.4におけるCUDAのインストール方法について説明しました。CUDAを利用することで、高速な並列計算を行うことができます。CUDAのインストール手順については、正確に実行する必要がありますので、注意して手順を確認してください。CUDAのインストールが完了したら、様々なアプリケーションでCUDAを活用してみてください。それでは、順を追ってインストール手順を進めてみましょう。
Highlights:
- CUDAは、高速な並列計算を行うためのプラットフォームです。
- CUDAを利用することで、NVIDIAのGPUを使用して高速な処理が可能です。
- CUDAのインストールには、インストーラをダウンロードして実行する必要があります。
- インストール後には、CUDAのパスの設定を行う必要があります。
- インストールが完了したら、動作確認を行いましょう。
よくある質問と回答:
Q: CUDAを使用するためには、どのバージョンのUbuntuが必要ですか?
A: CUDA 11.2は、Ubuntu 18.04 LTSで動作確認されています。
Q: CUDAがインストールできない場合、どのような手順を試せば良いですか?
A: インストール時に依存関係の問題が発生する場合は、インストーラの種類を変更して再試行してみてください。
Q: CUDAのパスの設定を間違えてしまった場合、どのように修正すれば良いですか?
A: etc/profile.d/cuda.sh
とetc/ld.so.conf.d/cuda.conf
のファイルを編集し、正しいパスを設定してください。
参考資料: